KRP PRESS Vol.160
KRP PRESS Vol.160

京都リサーチパークの文化誌『KRP PRESS』のリニューアル方針の策定、及び「KRP PRESS Vol.160 – 土のにおいとテクノロジー 土までの距離 -」の企画・編集・制作を行いました。

プロジェクト概要

30年をかけ159冊を発刊してきた京都リサーチパークの文化誌・KRP PRESS(https://www.krp.co.jp/pub/)。編集長の交代に伴い、KRPが掲げる「創発」をよりドライブさせるための広報ツールとしてコンテンツを刷新することが求められていました。

そこでEat, Play,Sleep inc.では新しいKRP PRESSの制作方針を策定し、リニューアル後の一冊目となるvol. 160の企画・制作を担当しました。

1. KRP PRESS リニューアル制作方針の策定

KRP PRESSが「KRPの中でどのような広報ツールとなっていくべきか」を策定するために、様々な役職に就く社内メンバーにインタビューを実施。KRP PRESSの現在の使われ方を洗い出し、また今後どのようなツールとして機能するべきかをプロジェクトチームで探りました。

その結果見えてきたのは、「情報発信ツール」ではなく「創発を生み出すために多様なステークホルダーとKRPが関係をつくるためにひとつのトピックについて語り合うための器」としてのあり方。特に、これまできっかけを掴むことが難しかった文化・芸術セクターとの関係性づくりに注力することを意識した冊子づくりを目指すこととしました。

2. KRP PRESS vol. 160の企画・制作

vol.160の特集テーマはEat, Play,Sleep inc.及びKRPのプロジェクトメンバーが一月ほどメディアの記事を集め、参加メンバーが今気になっていることを可視化していきました。何度か編集会議を行い、最終的に選んだのが『土のにおいとテクノロジー』というテーマです。KRPが持つ文脈であるテクノロジーとその発展に、「土」というキーワードから向き合うこととなりました。冊子では、「土とテクノロジーの距離・関係」を「素材・土そのもの・批評」という3つの切り口からアプローチしています。

目次

特集1:新しい素材と土の距離

生産や廃棄にも目がいく暮らしを目指して。マッシュルームレザーが持つ可能性。
サステナブルデザイン研究者・津田和俊インタビュー

特集2:そもそも土ってなんだっけ?

テクノロジーの発展だけでは解決が難しい、私たちが「ものを土へ還す」まで
土壌研究者・藤井一至インタビュー

特集3:新しいテクノロジー、どう評価する?

テクノロジーは「生きるための工夫」。その先にあるのはどんなユートピア?
現代アーティスト・長谷川愛インタビュー

特集4:土のにおい、感じてる?

KRP入居企業の土との距離アンケート

対談連載:ベテラン経営者と若手起業家の対談

あのとき、これから。
木村祥一郎(木村石鹸工業株式会社)× 都志宣裕(Ghoonuts株式会社)

連載コラム:海外都市の事例を紐解く

ナナメスコープ VOL 01:自分が住む街の足元を知る
石川由佳子(エクスペリエンス・デザイナー / for Cities 共同代表)

連載コラム:京都の都市と文化をまなざす

京都の街とコレクティブ VOL 01:飲食と音楽の距離が近い店は、僕たちの距離も近づく
堤大樹(ANTENNA 代表 / Eat, Play, Sleep inc. クリエイティブディレクター)

KRP TOPICS

「土のにおいとテクノロジー」参考資料

編集後記

プロジェクトメンバー

【運営・発行・企画】 京都リサーチパーク株式会社
【企画・コンテンツディレクション】Eat, Play, Sleep inc.
【編集】堤 大樹・嶋田 翔伍
【執筆】杉本 恭子・ヒラヤマヤスコ・土門 蘭・石川 由佳子・堤 大樹
【撮影】岡安 いつ美
【アートディレクション・デザイン】小林 誠太
【イラスト】fancomi・椎木 彩子・山口 洋佑